立会い出産ってどうなの?メリット・デメリットは?

分娩室立会い出産については賛否両論。メリット・デメリットがあるからです。
実際に「立会い出産して(しないくて)良かった、または後悔した」と、意見も極端に分かれます。

病院側としても
・家族に立ち会ってもらいたい
・立会い出産は禁止
と真っ二つ。

これらの理由から、妊娠したら早い段階で立会い出産をするかどうかを家族で話しあっておく事をおすすめします。
話し合いの結果、立会い出産を希望する事になったのに、今通院している病院が立ち会い出産を禁止している場合は転院も考えなければならないからです。

ここで、日本における立会い出産の現状やメリット・デメリットなどについて紹介します。立会い出産について迷っている方は参考にしてみて下さい。


日本の立会い出産の現状

厚生労働科学研究(政策科学総合研究事業)が調査した「母親が望む安全で満足な妊娠出産に関する全国調査結果」をもとに、立会い出産に関するデータをまとめてみました。

【1.立会い出産を禁止している病院の割合】

  • 立会い出産は可能…90%
  • 立会い出産は禁止…10%

【2.立会い出産をした人の割合】

  • 立会い出産をした…60%
  • 立会い出産はしなかった…40%

【3.立ち会った人物】

  • 夫…76%
  • 親…17%
  • その他…7%

【4.立会い出産をしなかった理由】

  • 妊婦さんが希望しなかった…50%
  • 立ち会う側が希望しなかった…11%
  • 立ち会う側が多忙で立ち会えなかった…14%
  • 立ち会い出産禁止の病院だった…10%
  • その他…15%

立会い出産をした人は6割、その中で立ち会った人の5割以上が旦那さんという事になりますね。親御さんの立会い割合が1割以上なのには少々驚きました(゚ー゚;A

立会い出産を禁止している病院は年々減少してはいますがまだまだ全体の1割はあるので決して少なくはありません。
そこには病院側のこんな本音があるんです。

立会い出産に関する病院側の本音

立会い出産を「してもらいたくない」病院側の本音

clinic立会い出産を禁止している病院はこのような本音から禁止しているところが多いようです。

  • 自分たちがイメージしていた立会い出産とは違った事に不満を残す夫婦が多い
  • 妊婦が立会人に甘えて主体性を失う
  • 医師や助産師に反抗的になる
  • 分娩作業に支障をきたす事がある
    (はっきり言って邪魔)
  • 血液などを見て失神してしまう人がいる
  • その後セックスレスになる事がある
  • 早産・死産になり夫がかなりのショックを受ける事がある
  • 分娩見学だけに終わる立会人がいる

これらの理由から、立会い出産を禁止している病院があるんですね。
最近多いのが、一つのイベント行事の如く、ただただ写真やビデオの撮影に没頭している旦那さんや分娩室を走り回る子供…。
このような行為は「命がけで生まれようとするお母さんと赤ちゃんに対する侮辱行為」ととらえてしまいますので立ち会う場合は気をつけましょう。

立会い出産を「してもらいたい」病院側の本音

逆に立会い出産をすすめている、または許可している病院の本音として、次のような声がきかれます。

  • 妊婦さんが本音を出しやすい
  • 身内がそばにいるだけで安心し、落ち着いた出産ができる
  • 投薬や施術の説明がしやすい、同意を得やすい
  • 妊婦さんの介助を手伝ってもらえる
  • 妊婦さんの頑張りを見て愛情が深まる
  • 夫婦で感動を共有できる
  • 夫が子供の誕生を実感し、子供への愛情が早期に深まり、その後の子育てに積極的になれる

病院側の立会い出産に関する本音…。
どちらの本音もなるほど~と思われるものばかりですよね。

立会い出産が可能な病院でもいくつかの条件がある

撮影禁止立会い出産は可能だが
・赤ちゃんが出てくる側には立たせてもらえない
・立ち会える人数が決められている
・両親教室に参加した人のみ可能
・写真やビデオの撮影は禁止
など、いくつかの条件があるところが殆どです。
撮影は可能か?などは早めに確認しておきましょう。

逆に立会い出産は夫の当然の義務として
・立会い出産は当たり前
・へその緒は夫が切る
というような病院もあります。

通っている病院では立会い出産はさせてもらえるのか?
させてもらえる場合、はどのようなスタイルで行っているのか?
について早めに確認したほうがよさそうですね。

では実際に立会い出産では立会人はどのような事をすればいいのか、についてまとめてみました。

立会い出産でするべき事

先ほども述べましたが、立会い出産とはただ出産シーンを撮影する為にいる事ではありません。むしろその行為は「出産に対する侮辱行為」ととらえるので立会い出産をする場合はやるべき事はしっかりやりましょう。
それが出来ないなら分娩室には入るべきではありません。
立会ってみたいけど、ショックを受けるかもしれない…、その後の夫婦生活に影響を及ぼすかもしれない…という不安がある場合は分娩室に入る直前まで、妊婦さんの側についてケアをしてあげて下さい。
これでも立派な「立会い出産」です。

1.事前に妊娠・出産に関する勉強をしておく

勉強いざ陣痛が始まり、出産がいよいよとなった時に「今、妻はどういう状態なのか?赤ちゃんはどうなってるのか?自分は何をしてあげればいいのか?」が分からず立ちすくしているだけでは、ただ邪魔な存在なだけです。

旦那さんなど立ち会う予定の人は妊娠期間中から
・定期健診に何度かは同席する
・父親学級や両親学級などに参加する
・妊娠本やインターネットで情報収集する
などで妊娠・出産に関して正しい理解・認識が必要になります。

妊娠・出産をするのは奥さんの方です。旦那さんは妊娠・出産に関して勉強する事で少しでも奥さんの大変さを理解し、日頃から奥さんをケアしてあげられるようにしましょう。立会い出産はただその延長上でしかないんです。

■妻が妊娠した時から夫はパパです!■

2.出産がスムーズに行く手助けをしてあげる

マッサージ陣痛室や分娩室に入ったら実際に何をするかと言えば
・妊婦さんが楽な姿勢でいられるように支えてあがる
・腰をマッサージしてあげる
・汗を拭いてあげる
・呼吸のリズムをとってあげる
・水分補給やちょっとした食料補給の手助け
・妻が暑がったら保冷剤やうちわで冷やしてあげる
などなど。

とにかく妊婦さんが望む事は出来る限りかなえてあげましょう。
・手を握っていていてあげる
・優しい言葉をかけてあげる
だけでも、妊婦さんは安心してお産に臨めるものです。

お産は長丁場。陣痛から出産まで数日間かかる場合もあります。立ち会う旦那さんも大変ですが、痛みに耐える奥さんはもっと大変という事を頭にしっかり入れておきましょう。

■陣痛について詳しく■

では次に、実際に立会い出産を「した・しなかった」場合の「良かった・後悔した」についての声をまとめてみましたので参考にしてみてください。

立会い出産を「した」人の声

立会い出産してよかった♪

【妻側】

  • 安心してお産に臨めた
  • いろいろ手助けしてもらえた
  • 旦那さんに感謝の言葉をかけてもらえた
  • 旦那さんが泣くのを初めて見た
  • 出産の大変さを分かってもらえた

【夫側】

  • とにかく感動。妻が神に見えた
  • 生まれた瞬間に同じ空間にいれただけで幸せ
  • 親としての責任感を強く持つことが出来た
  • 妻への感謝の気持ちが生まれた
  • 三度、立ち会ったが毎回感動する
  • 一度目は余裕がなかったけど二度目は落ち着いて立ち会えた
  • へその緒を切らせてもらえた。あのような経験はなかなか出来ない。
  • その後の性生活にも支障はなかった。
  • 頭が出てきた時はとても神秘的だった
  • 一生妻を大切にしようと思った

立会い出産しなければよかった…

【妻側】

  • 面倒くさがる旦那であまり役に立たなかった
  • 冗談ばかり言って出産をバカにしてるのかと悲しくなった
  • 疲れたらしく、途中で退室していた…
  • 励ましの言葉が逆に耳障りで出産に集中できなかった
  • 便などが出る所も見られて嫌だった
  • いるだけで何もしない旦那に幻滅した
  • 旦那が失神して病院に迷惑をかけた

【夫側】

  • 長い陣痛の間ずっと支えていて疲れた…
  • 長時間苦しむ妻を見ているのは辛かった
  • 自分なりに頑張ったのに妻に認めてもらえなかった
  • PTSDになってしまった
  • 思ったほど感動しなかった
  • 生臭い血や羊水の臭い、いまだに忘れられない
  • 妻を母親としか見れなくなった
  • あれ以来セックスレスになってしまった。そろそろ二人目が欲しいのに…

立会い出産を「しなかった」人の声

立会い出産しなくてよかった♪

【妻側】

  • 夫に見られるのは恥ずかしいから
  • いても役に立たないと思ったから
  • 下の子の面倒を見ていてもらいたかったから
  • 出産に集中できないと思ったから

【夫側】

  • 単に怖くて立ち会えなかった
  • 今後の夫婦生活に影響が出そうだと思ったから
  • 知り合いで立会い出産が原因で離婚したから
  • 一人目の立会い出産で懲りたから

立会い出産すればよかった…

【妻側】

  • あまりの痛みにパニックになり、夫に側にいてもらいたかった
  • いろいろ手助けしてもらえばよかった
  • 一緒に感動を味わいたかった

【夫側】

  • 妻への感謝心が薄いかったかも
  • 自分が父親になったという実感・責任感が出てくるのに時間がかかった
  • 妻が里帰り出産したから立ち会いたくても立ち会えなかった
  • 子供が生まれる瞬間を妻と共有したかった
  • 二人目に立会い感動。一人目から立ち会えば良かった

立会い出産このように、立会い出産をするかどうかはとてもデリケートな問題です。
立会い出産が原因でその後セックスレスになる夫婦、果ては離婚に至ったケースもあります。
夫婦間でも意見が合わない場合も多いようですので、とにかく話し合いを重ねる事が大切です。



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