マタニティスイミングは体にいい?

妊娠中の水泳マタニティスイミングとは妊娠中にプールで泳いだり歩いたりする運動のこと。
ウォーキングやヨガほどメジャーではないのですが、今じわじわと人気が出ているマタニティスポーツです。
マタニティ専用のプログラムがある施設がまだ少ないので、実際通った経験のあるママは少ないかもしれませんね。
でもさまざまなメリットがあるとされるマタニティスイミング、注目です。


どんなメリットがある?

☆運動不足が解消できる、お産に向けた体力づくりができる
☆体重管理、体調管理ができる
☆血液のめぐりが良くなって肩こりや腰痛、足のつりが改善される
☆末梢血管も拡張されるため痔や動脈瘤、妊娠線ができにくくなる
☆水圧でむくみが改善される
☆お産に向けての呼吸法を教えてもらえる
☆リラックス効果
☆友達ができる
☆助産師さんやコーチにいろいろ相談ができる
☆浮力のお陰で重たいお腹から開放される
☆ストレス発散
☆羊水に浮かんでいる赤ちゃんをイメージしやすい
☆ウォーキングが辛い暑い時期でも快適
☆分娩時の苦痛を和らげる、安産になりやすい
☆逆子がなおるかも
☆乳腺が刺激され母乳の出が良くなる

体力作りとマイナートラブル改善

マタニティスイミング妊娠中でもこんなに動いていいんだと感じるほど、がんがん泳ぎます。
週に2回~3回ほど通うところが多いようですが、心肺機能や筋肉量が確実にアップ。
お産のための体力がしっかりつきます。

泳ぎ方は平泳ぎやクロール、背泳ぎ、バタフライ、出産泳法などなど。
平泳ぎは足で水を蹴るときに股関節に負担がかかるからNGなところと、別に構わないところ、妊娠後期になったら止められるところなどいろいろみたいです。
バタフライなんて妊婦でもやっていいんだとびっくりしますよね。
でもバタフライのドルフィンキックはお腹に負担もかからなくて、腰痛の改善にもおすすめ。
コーチが丁寧に教えてくれるので、マタニティスイミングでバタフライができるようになったというママも多いのだそう。
出産泳法とは仰向けになって平泳ぎをするような泳ぎ方。
股関節をうまく開けるようになります。

水泳は全身運動なので、筋肉がほぐれ血流が良くなります。
また水圧や横になって運動することでも血行が良くなります。
血の巡りが良くなると、妊娠中に悩まされがちな腰痛や肩こり、背中の張り、むくみ、痔、動脈瘤、妊娠線などの改善や予防になります。

体重と体調管理

医師や助産師さんが常駐している施設を選びましょう。

レッスンの前には必ず体重と血圧、脈拍を測り、むくみはないか、寝不足ではないかなどを問診票に記入しチェックされます。
行くたびに測るのでちょっとした変化も気づきやすいですよね。
自分ではこのくらい大丈夫と思っても、助産師さんはストップをかけることも。
ウォーキングのように1人でやるわけではないので、万が一何かあったらすぐに対応してくれます。
専門家がついてくれているので安心して参加できますね。

また、暑い時期の運動はこまめな水分補給などがかかせませんが、スイミングの場合は体温が上がり過ぎることもなく、水分補給にもそこまで気をつけなくても大丈夫です。

運動のあとにお腹が空いてたくさん食べてしまう人も。
でも水泳でエネルギーを大量に消費しているので少しくらい多めに食べちゃっても気にすることありません。
水泳をして筋肉がついてくると代謝が良くなり太りにくくなります。
体重を増やさないようにあれもダメ、これもダメと制限するよりも、運動の後に好きなものを食べたほうがストレス発散になると思いませんか。

呼吸法やリラックス法でお産のイメージを

マタニティスイミングのプールマタニティスイミングの特徴はただ泳ぐだけでなく呼吸法やリラックス法を教えてくれること。
初産ですと、陣痛はどんな感じ?どうやっていきむの?など不安がいっぱいですよね。
ですから出産の時にパニックにならないように、呼吸法などを学んで準備しておくと良いですね。

ラマーズ法だけでなく、力を抜いてリラックスする呼吸法や陣痛を楽にする呼吸法などを教えてもらい練習できます。
またいきむときの呼吸方法は水中座禅で学びます。

水中座禅とは?

いきみを上手にするための息継ぎの練習方法。二人一組で行います。
まず大きく息を吸い水中に沈み、あぐらをかきます。
沈んでいない人は潜っている人の肩を押さえ浮き上がってこないようにします。
水の中にいる間は目を開けたまま、まっすぐ前をむきます。
分娩の時に目をつぶってしまうとよけい恐怖を感じてしまい、パニックに陥ってしまうのでそれを防ぐためなんだそう。また目を強くつぶると間の周りに内出血ができてしまうことも。

15秒ほど(または苦しくなった時点で)したらゆっくりと浮き上がり、素早く息を吸ってまた潜ります。
再び浮き上がった時には短い呼吸で息継ぎをします。
何十秒も息を止められるようになる人もいるのだそう。

いきんでいる時に途中で力を抜いてしまうと、せっかく出てきた赤ちゃんがまた中に入ってしまうのを防ぐための呼吸法です。

実際に出産時に教えてもらったことを思い出してリラックスできたというママもいます。
コーチや仲間の顔を思い出して元気づけられた人も。
ガチガチに緊張してお産に臨むよりも安産になりやすいようです。

ストレス発散

マタニティ水着妊娠中はイライラする事も多々ありますし、不安で不安で仕方なくなる時もあります。
ストレスや不安な気持ちは赤ちゃんにとってはよくありません。
それらを少しでも和らげるためには、良い人間関係を築くことが大事ではないでしょうか。

マタニティスイミングでママ友を作るのもひとつ。
母親学級で知り合った人を誘うと始めやすいかもしれませんが、1人で参加している人も多いです。
週に何回か会ううちに仲良くなり、レッスンのあとに一緒にランチに行くのが楽しみなママも多いとか。
美味しいものを食べながらおしゃべりすればそれだけでストレス発散ですね。
産後に子供を通じて友達になるママ友とは少し関係が違うので、この時期に知り合った人とは一生の友だちになることも。

また、助産師さんやコーチにいろいろ相談できるのもメリット。
次の検診まで間があって不安なときでも、いつでも専門家のアドバイスがもらえるのは嬉しいことです。
1対1で落ち着いて助産師さんと話ができるので、病院で忙しそうにしている医師としか話ができない人には安心の場所にもなります。

お腹が大きくなると思い通りに動けなかったり、うつ伏せや仰向けで寝ることができなくてストレスを感じることも。
水中では浮力のおかげで重力が陸上の10分の1。妊娠前と同じように動け、重いお腹からも開放されます。

レッスンはどんな感じ?

施設によって時間やプログラムは異なりますが、だいたいこのような感じで行われています。

・体調チェック(体重、血圧、脈拍、出血、お腹の張り、皮膚病、おりもの、胎動、治療中の病気ないかどうかなど。この時に血圧が140/90以上あると入れません。別の日に振り替えてもらいましょう。)

・音楽に合わせて体操(体を十分にほぐします)

・着替えてシャワーを浴びて水に入る(水に入る前にトイレに行っておいたほうが安心です)

・水中ウォーキングのあとレベル別に別れて泳ぐ(疲れたらウォーキングしているだけでもOK)

・呼吸法やリラックス法の練習

・体調チェックをして、シャワーを浴び終了

時間は90~120分ほど。でも準備体操などもあるので実際水の中にいる時間は1時間くらいです。
運動量が少ないと体が冷えてしまいますが、全身運動でしっかり泳いでいればその心配はありません。
自分の能力や体力に合わせて泳げるところが良いですね。
水温は29度~31度、室温は30度ぐらいに保たれているのですごく寒いと感じることはないですよ。

昼間にレッスンが行われているところがほとんど。
仕事をしている人は通いにくいでしょうが、昼の12時前後が一番子宮の収縮が少ないためにそう設定されているようです。

自宅からあまりに遠いと通うのも大変になります。
車やバス、電車を利用して行く場合が多いでしょうが、家から30分以内ぐらいで到着できるところがベストです。

大体妊娠16週くらいから始められます。
医師に相談して許可書をかいてもらう必要があります。
医師によってはマタニティスイミングを推奨しない方もいるようなのでよく話し合ってみましょう。

料金は?

入会金や年会費がかかるところもあれば、無料のところなど施設によって異なります。
入会金が必要なところは5,000~10,000円ほどかかります。
レッスン料は回数券制で1回2,000~2,500円ぐらいのところが多いのではないでしょうか。
月謝制のところもあります。

体調が悪くていけなくなってしまった場合、無料で別の日に振り替えができるのか、余ってしまった回数券は返金してもらえるのかなど始める前に聞いておいたほうが良いでしょう。

また医師に許可証をかいてもらい、施設に提出しなければなりません。
病院によって料金は異なりますが、3,000~5,000円ほどかかります。

続けられるかどうかわからない、迷っているのであれば体験レッスンに参加してみましょう。

水着は?

水着はマタニティ専用のものをおすすめします。
お腹まわりだけが伸びるようになっているので、まだお腹が大きくなっていなくても水の中で脱げてしまうなんてことはありません。
セパレートタイプならトイレに行く時にも楽ですね。
マタニティ水着は冷えないように生地が厚めにできているのも特徴です。

市民プールや海で泳いでも良いの?

妊娠中の海水浴まだまだマタニティスイミングはメジャーではないようで、マタニティ専用のレッスンを行っているところは多くありません。

マタニティスイミングのレッスンを受けることができる施設には通えないから、近くの市民プールや会員制のジムで泳げばいいかと思いがち。
でもそれはおすすめしません。

水温も少し低めかもしれませんし、混んでいたらお腹を蹴られてしまう危険性もあります。
水の中に入っていると妊婦さんだとは気づかれないことも多いです。
助産師さんがいないので万が一何かあった時に対応がすぐできないかもしれません。

泳ぎも専門のコーチに教えてもらわないと股関節や腰を痛める原因にも。
また壁キックもお腹に衝撃があるのでNGです。

海水浴もできれば控えたいですね。
海は雑菌がいっぱいですし、紫外線も気になります(妊娠中はシミができやすいです)。

プールで感染しやすい病気について

妊娠初期はとくに病気への感染には注意を払いましょう。
マタニティスイミングの許可が出るのもだいたい妊娠16週以降です。
妊娠中は免疫力が低くなっていることもあり通常なら軽く済んでしまうような病気も重症化しやすいです。
プールから上がったらよくシャワーを浴びましょう。うがいや目薬を使用するのも忘れずに。

プールで感染しやすい病気は咽頭結膜ねつ(プール熱)や流行性結膜炎、手足口病、水いぼ、ぎょう虫症、アタマジラミなどがあります。
毎年流行があるのは咽頭結膜ねつ。原因元であるアデノウイルスにプールの水が汚染されると、プールに入った人が感染します。
症状はアゴの下のリンパ節の腫れ、涙目、熱、下痢など。
咽頭結膜ねつかもと思ったらすぐに医師に相談しましょう。
通常は1~2週間ほどで完治。
でも妊娠中はあまり薬を使いたくないので、さまざまな症状を我慢しなければならないこともあり辛いです。
ただ、風疹のように赤ちゃんに先天性異常が起こることはないので心配はいりません。

マタニティスイミングは妊娠中のマイナートラブルを改善するだけでなく、出産に向けた体力作りや心構えなども同時に出来るメリットがあります。
また新しく友人ができたり、コーチや助産師さんに悩みを相談できたりと、精神的にもプラスになりますね。
お近くにレッスンが受けられる施設があればぜひ参加してみてはいかがですか。



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