逆子、逆子体操について

ある日突然、ドクターに言われる「逆子ですね」の言葉。
でも、悩まないで大丈夫。逆子の95%は出産までに直ります。
また万が一直らなくても安全に出産することができるので、ご心配なく。


大きい頭を下にする「頭位」が正常な姿勢

逆子体操赤ちゃんは頭でっかちで、体に比べて頭が重たいもの。妊娠26週ごろまでは、羊水の量が多いため自由にクルクルと動き回っています。
そして妊娠週数が進み赤ちゃんが大きく、重くなるにしたがって頭を下にした姿勢「頭位」になってくるのが普通です。

ところが、中には頭が上にある「逆子」の赤ちゃんがいます。逆子のほとんどは骨盤の中に赤ちゃんのおしりがはまり込んでいる状態です。
中期には50~70%の赤ちゃんが逆子ですが、赤ちゃんが大きくなり、相対的に羊水の量が減って子宮の中のスペースに余裕がなくなると、向きを変えるのが段々難しくなります。

逆子になる原因は、母体側の原因と胎児側の原因、そして、それ以外の原因の3つに分けられるようです。
母体側の原因としては、生まれつき子宮の奇形がある場合や子宮筋腫や卵巣嚢腫など、骨盤内に腫瘍がある人の中には、子宮内が狭くなり頭位になりにくくなる場合があります。また、双子や三つ子の多胎妊娠といった胎児側の原因や、胎盤の位置や羊水量などによっても逆子になることがあるようです。

とはいえ、なぜ赤ちゃんが逆子になるのかは、医学的には解明されていない部分がまだまだ多いようです。100人のママがいれば、骨盤や子宮の形、胎盤や臍帯(へその緒)の位置は、一人ひとり異なります。そのため、赤ちゃんがママのおなかの中で、自分にとっていちばん居心地のいい姿勢をさがしているうちに、自然に逆子になってしまったというケースも多いのではないかと考えられています。
ただし、多くは自然に頭位に戻り最終的に出産まで逆子でいる率は、わずか3~5%です。

お産がどうなるかは逆子の形による

一口に逆子といっても、その形は様々です。下から産めるかどうかは逆子の状態や赤ちゃんの大きさ、妊婦さんの骨盤の広さ、産道のやわらかさによっても違ってきます。

おしりから先に進んでくる場合は下から産めることもありますが、やわらかいおしりからでは、頭位に比べて子宮口が開くのに時間がかかります。足が先に出てくる足位の場合は、赤ちゃんの体は出ても最後に一番大きい頭がひっかかってしまう危険があり、帝王切開になるでしょう。

逆子の姿いろいろ

膝位

ひざの関節が曲がって下にあり、ひざからお産が進む。2番目に多いポーズ

足位

お産のときに足から進む状態になります。経膣分娩は難しいでしょう。

単殿位

おしりが下に、足は上に伸びている状態。一番、経膣分娩しやすいポーズ。

横位

体が横向きになっている状態で、ごくまれなケース。経膣分娩は不可能です。

複殿位

おしりと足が下にある状態。両足が下なら全複殿位、片足が上がっていれば不全殿位。

医師の指示を仰ぎ、逆子直し体操も

逆子体操妊娠28週を過ぎても逆子のままならば、体操に取り組んでみましょう。骨盤を高く上げるポーズをとると、赤ちゃんのおしりが骨盤からうまく抜け出して、逆子が直ることが多いもの。必ず医師の指導を受けて行ってください。

そのほか、手軽にできるものとして寝る向きを変える方法があります。おなかの赤ちゃんの背中が上になるような向きで寝るようにします。人によってどちらに向くとよいかが違うため、超音波検査を受け、医師の指示を受けて行いましょう。

逆子直しの体操

赤ちゃんを、はまっている骨盤からずらして回転させるのが目的です。夜寝る前に無理のない程度に行います。おなかが張ったら、すぐやめて。また出血があるときや切迫早産の危険がある人は体操は禁止。必ず医師の指導のもとに行うようにしてください。

胸膝位(きょうしつい)

両ひざをつき、胸をぺたりと床につけます。おしりをできるだけ高く持ち上げて。手は伸ばしてもよいし、顔の下で組んでもOK。寝る前に10分ほど。

仰臥位(ぎょうがい)

ブリッジ法とも呼ばれている方法。仰向けに寝て、おしりが30㎝くらい持ち上がるように、おしりの下にクッションなどを当てます。寝る前に10分ほど。

外回転術

医師や助産師が、おなかの上から手を当てて、赤ちゃんを回す方法です。30週以降に、超音波を見ながら妊婦さんの骨盤の中に、はまり込んでいる赤ちゃんのおしりを持ち上げるようにして、でんぐり返りの要領で向きを変えます。外来で15分程度ですむ処置ですが、熟練が必要な方法なので、どの病院でも受けられるものではありません。また現在では、外回転術の有用性にも賛否があり行っている病院も限られています。

お灸・ハリで直す

お灸やハリはツボを刺激し、血行を良くします。妊婦さんの血液循環が良くなると、赤ちゃんの動きも活発化し回転が促されるといわれています。医学的根拠は、はっきりしていませんが何回も戻ってしまう頑固な逆子が直ったという人もいるので、トライしてみる価値はあるかもしれません。ただし、妊娠中は刺激しない方がよいツボもあるので、決して自己流でなく、病院やきちんとした鍼灸院に相談してから行いましょう。

三陰交

内側のくるぶしから指3本上がった場所にある。おなかの張りをとるツボ。

涌泉

足のうらの土踏まずの指寄りの場所にある。全身の血行を良くするツボ。

至陰

足の小指の外側の爪の生え際部分にある。おなかにいる赤ちゃんを回すツボ。

もっと知りたい逆子Q&A

逆子Q&AQ、逆子が最後まで直らない場合、経膣分娩はできないの?帝王切開での出産はコワくて…

A、どの部分が先に進んでくるかによります。おしりが下にある場合は、下から産むことが可能かも。足先やひざが先に進んでくると産道が開ききらず頭がつかえてしまう危険があります。経膣分娩を希望する場合はよく主治医と相談して。経膣分娩を試みても、お産の状況により帝王切開になることもあります。

Q、「逆子だと早産しやすい」と友人に聞きました。どんな注意をすればよいのか教えてください

A、赤ちゃんのひざが下に向いていると、足で羊膜をつっつくために、おなかが張りやすくなったり、破水しやすくなることがあります。前期破水になると、そのまま早産になることも。ただそのようなケースは、診察でチェックしているので心配しすぎないで。おかしいなと思ったら早めに受診を。

Q、逆子体操を繰り返して赤ちゃんに、へその緒がからんだりしませんか?

A、逆子体操は無理な力を入れずに重力を利用しているだけなので大丈夫です。そもそも体操をしていなくても、へその緒が巻きつくことはよくあること。赤ちゃんは、おなかの中でゆっくり時間をかけて動いているので、たとえ首にからんだとしても、またゆるむような動きをします。

Q、1人目は必死に逆子体操をして直しました。現在2人目を妊娠中ですが、また逆子になりますか?

A、たとえば、1人目の逆子の原因が子宮筋腫の場合、年齢が上がるにつれて筋腫が大きくなる可能性があり、逆子になる確率も高くなります。また羊水が少ない、骨盤が小さい、双角子宮なども同様の傾向がありますが、多くの場合は関係ないといわれています。

Q、逆子体操をしてクルリと回転して戻ったのに、気づかずに、その後も体操したらどうなりますか?

A、一度直った逆子が再度、逆子になることは、あまり考えなくてOK。不安ならば超音波で確認してもらいましょう。赤ちゃんが頭位になったら、腹帯などで軽くおなかを締めて固定するのも良いでしょう。ただし、何度か直っても、また逆子に戻ってしまう場合には赤ちゃんの側に逆子でいたい理由があると考え無理に直さないことです。

逆子になってしまったら、体操をすすめられることが多いでしょう。産院によってバリエーションがあるようですが、長時間でも楽にできるこんなポーズはいかが?
引用元:オールアバウト



サブコンテンツ