最近話題の「卵活」って何?

卵子も老化します

rankatsu1
卵子も年齢とともに老化します。妊娠能力もだんだん落ちていってしまうんですね。誰だって卵子が若くて元気なうちに妊娠して子どもを産みたいと思うはずですが、なかなかそれができないことだってあります。

例えば仕事に打ち込んでいる人。妊娠・出産をしたからと言って仕事ができないわけではありませんが、今の日本の働く環境はまだまだ女性にとって優しいとはいえませんよね。子どもは欲しいけれど、今はどうしても仕事をしたい!という場合、妊娠・出産が遅くなってしまうことも。

あるいは現在パートナーがいない人。もちろんいずれはステキなパートナーと結婚するのかもしれませんが、なかなか見つからないのであれば「妊娠できるうちにパートナーと出会えるのかな」と不安になってしまうかもしれませんね。妊娠・出産適齢期を気にするあまり焦って結婚を決めてしまう人もいるでしょう。そして上手く行けば良いのですが離婚に至ってしまう人も多いのが実情です。


そこで最近話題になっているのが「卵活」です。卵活とは若いうちに卵子を採取し保存しておくことをいいます。そして将来本当に妊娠したい時にその卵子を利用するのです。

もともとはがん患者さんなどを対象に行われていました。がん治療で放射線治療や化学療法をする時に生殖機能にダメージを与えてしまうからです。ですから治療を始める前に卵子を採取しておくんですね。

ですが、2013年に日本生殖医学会が健康な女性でも卵子を凍結保存することを認めるガイドラインを発表しました。病気でなくても、パートナーがいなくても将来子どもが欲しいと思っているのであれば誰でもできるということです。

卵子の凍結保存とは

卵子凍結保存法とは簡単に言うと、卵子を採取して凍結させ、妊娠したい時に解凍して体外受精。そしてそれを子宮に戻します。

卵子凍結の手順

rankatsu
①まずは病院を予約、問診、内診、検査など

卵子凍結保存を行っている医療機関はまだまだ少ないのが現状です。方法として完全に確立されたものではありませんので、施設ごとの技術の差ももちろんあるでしょうし、いい加減な医療機関がないとは言いきれません。ビジネスとして注目されている部分もあるので病院選びは慎重にしましょう。

大阪ニューアートクリニック(大阪市)、セントマザー産婦人科医院(福岡県北九州市)、加藤レディスクリニック(新宿区)、新橋 夢クリニック、聖マリアンナ医科大学病院生殖医療センター(神奈川県川崎市)などが卵子凍結保存では有名です。

②排卵を誘発させる

排卵誘発剤を使用して卵子が育つのを促します。飲み薬や注射があります。これにより良質な卵子をたくさん採取することができます。

③採卵

卵巣内にある卵胞の位置を超音波で確認し採卵専用の針を刺し、チュッと吸い取ると卵子を取ることができます。全身麻酔で行います。

④凍結保存

採取した卵子を洗い、-196度の液体窒素で急速冷凍させます。卵子の組織が傷つかないように細心の注意が必要です。

年齢制限はある?

日本生殖医学会によりますと採取時の年齢は40歳未満、そしてその卵子を使用するのは45歳までというのが推奨されています。

とはいえ年齢が上がるにつれ妊娠する確率が下がってしまうので、採卵はなるべく早い時期のほうが良いんですね。できれば34歳までに保存しておくのがベストという医師もいます。

費用は?

rankatsu2
保険適用外の治療法のため、病院やクリニックによって費用はまちまちなんです。でも決して気軽にできるような金額ではないのはたしか。

婦人科を初診してから採卵までに15~50万円。卵子を凍結させるのに約30万円。卵子の保管料で1個あたり1年間に1万円というのが相場のようです。

そして妊娠を望む時には卵子を解凍して体外受精をしなければなりません。その費用が30~50万円ほどかかります。

少なくとも100万円以上はかかることを頭に入れておかなくてはいけませんね。

デメリットは?

必ず妊娠できるとは限らない

いくら元気で若い卵子を保存できたからと言って必ずしも妊娠できると言うわけではありません。凍結させる際に卵子がダメージを受けるかもしれませんし、体外受精が100%成功するわけでもありません。体外受精まで上手くいっても着床するかどうかは神頼みなところも。卵子凍結保存を行って実際に出産までこぎつける確率は10%以下とも言われています。

また妊娠できないのは卵子の老化の問題だけではないかもしれません。卵活しているから安心!いつでも妊娠できるわ!と安易に考えてしまわないほうが良さそうです。

採卵のリスク

採卵をする前に質の良い卵子を育てるために排卵誘発剤を使用しますが副作用も当然あります。軽いものですと吐き気やむくみ、アレルギー反応くらいですみますが、まれに卵巣の血管がねじれ卵巣が壊死してしまったり、腎機能障害や血栓症、呼吸障害などが起こることもあります。

採卵するときも全身麻酔で行うので万が一ということもありえます。

私個人の考えとしては、病気の治療などで止むを得ずという場合は仕方ないとしても、ただ今は仕事に打ち込みたいから、すぐにパートナーが見つかるか不安だからという理由だけで卵子を保存しておくのはいかがなものかと思ってしまいます。

できるだけ卵子を元気な状態で保っていけるように日常生活を見直すことも大事ですよね。卵巣機能を衰えさせないように、バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠、ストレス発散などにも気を配りましょう。また正常な卵子を作る葉酸を摂取することも忘れないように。サプリなら手軽にとることができます。



サブコンテンツ