どこまで?どうやって働く?妊娠中の仕事について

妊娠中の仕事仕事をしていて妊娠した場合、次のような事で悩んでしまいますよね。

チェック仕事を辞めるか育休・産休をとるか?
チェックその時期をいつにするか?
チェック職場にはいつ報告をするか?

これらは次のような判断材料によって、人それぞれ。

チェック経済面
チェック妊娠の経過の状態や体調面
チェック職場での立場・仕事内容・職場環境


お母さんと赤ちゃんの体が一番大事なのは言うまでもなく、体調面で不安を感じる場合はなるべく早く辞めるなり育休を取りましょう。育休や産休の期間が終わって職場復帰する場合は保育所に赤ちゃんを預けるなり、家族の協力が不可欠となりますし、ゆっくり育児をしていられる状況ではなくなります。

かといって、今までのキャリアを簡単に捨ててしまうのは勿体無いという方もいるでしょうし、改めてまた職探しをするのも大変かもしれません。これからお金がかかる事も多くなりますしね。妊娠後の仕事に関しては安易に判断せず、家族と良く話し合いましょう。その場の事よりも長いスパンで見て判断しましょう。

妊娠中の労働について、国が事業主に対して指導しています。

「妊娠してても仕事を続けられるのかしら…?」
「妊娠した事を職場に報告したら辞めさせられるんじゃないかな…?」

などと心配している方。その心配については心配無用です。国が事業主に対し、妊娠中の労働者に対して次のような措置を取るように指導しています。

妊娠中・出産後の健康管理に関する措置(母性健康管理)を講じることが必要です(法第12条・第13条)

事業主は、妊娠中・出産後の女性労働者が保健指導・健康診査を受けるために必要な時間を確保し(法第12条)、医師等による指導事項を守ることができるよう必要な措置を講じなければなりません(法第13条)。
女性労働者の母性健康管理に必要な措置

女性労働者が妊産婦のための保健指導または健康診査を定期的に受診するために必要な時間を、下記の頻度で確保できるようにすること。

妊娠中
妊娠23週まで 4週間に1回
妊娠24週から35週まで 2週間に1回
妊娠36週以後出産まで 1週間に1回

産後(出産後1年以内)

医師等が健康診査等を受けることを指示したときは、その指示するところにより、必要な時間を確保できるようにしなければなりません。

妊娠中及び出産後の女性労働者が、健康診査等を受け、医師等から指導を受けた場合、その指導を守ることができるよう、事業主は下記に示す勤務時間の変更や勤務の軽減等を行うこと。

妊娠中の通勤緩和
(時差通勤、勤務時間の短縮、交通手段・通勤経路の変更 等)
妊娠中の休憩に関する措置
(休憩時間の延長、回数の増加、休憩時間帯の変更 等)
妊娠中または出産後の症状等に対応する措置
(作業の制限、勤務時間の短縮、休業 等)

※医師等の指導がない場合や不明確な場合にも、女性労働者を介して主治医や産業保健スタッフと連絡をとり判断を求めるなど、適切な対応が必要です。

引用元:厚生労働省 男女雇用機会均等法のあらまし

このように、労働しやすい環境を整える義務が法律で定められていますし、男女雇用機会均等法の法第9条によって妊娠や出産を理由に不当に退職や産休を求める事も禁止されていますので、まずは安心して下さい♪

退職する場合の出産手当金の給付条件は 退職後6ヶ月以内の出産

出産手当金出産の為に仕事を辞める時期の一つの目安として「出産手当金」があります。

出産手当金とは社会保険に加入している被保険者本人が出産で会社を休む場合、その間に支給されなかった給与の2/3相当額を支給される制度ですが、仕事を辞めて被保険者の資格を喪失した場合でも、喪失日から6ヶ月以内に出産すれば出産手当金を受けることができます。

★妊婦さんがもらえる手当は他にもいろいろあります★

特に医師から「絶対安静」などの指示もなく、体調面や職場環境でも問題がなければ妊娠4ヶ月以降までは続けて出産手当金をもらっちゃいましょう♪

この手当を受けられる条件、対象、金額、期間などについては細かな規定があるので「全国健康保険協会」のホームページにて確認してみて下さい。

全国健康保険協会 公式サイトより:「出産手当金」について

【参考①】:手当て給付の対象期間が計算できます → 産前産後期間計算ツール

【参考②】:手当て給付の対象期間が一目で確認できます → 産前産後期間一覧表

職種別の 考えられるリスク

リスク妊娠中に仕事をする考えられるリスク。業種によっても違いますのでそれをまとめてみました。

チェック 製造の仕事(工場内でのライン作業など)
・立ち仕事
・力仕事
・食品などのの製造ラインで床が濡れていて足元が悪く、滑ることがある
・品質管理上、工場内の温度が低く設定されていて、体を冷やしてしまう
・一度ラインに入るとトイレに行きたくてもなかなか抜けられない
・妊婦に有害なガスや危険物を取り扱っている場合がある
・夜勤あり

チェック 販売の仕事
・立ち仕事
・力仕事
・接客や1人での店番が長引き、休憩がとれない、トイレに行けないことがある
・夜勤あり

チェック 医療関係の仕事
・立ち仕事
・力仕事
・ウィルスや風邪に感染するリスクが高くなる
・夜勤あり

チェック 学校の先生
・立ち仕事
・ウィルスや風邪に感染するリスクが高くなる
・クラス担任だと退職・産休に入る時期の調整が難しい

チェック 運送業の仕事
・力仕事
・車の運転

妊娠中に気をつけたい職場環境

妊娠中の仕事職種や仕事の内容に関わらず、次のような職場環境の場合は妊娠中の体にはあまり向きません。上司に相談して改善できるか相談してみましょう。改善がなされない場合は早めに産休、または退職をしましょう。

チェック ずっと座りっぱなしの仕事
同じ体勢で長時間いると、体の血流が悪くなりますし、体が冷えてきてしまいます。
特にお腹が大きくなってくる妊娠中期以降は長時間座っているのは大変です。ただでさえ血流が悪くなりむくみや頭痛、肩こりや目の疲れなどの症状が悪化しやすくなります。
腰にも負担がかかりますので長時間座ったままの仕事をする場合はこまめに休憩したりストレッチをする事が大切です。膝掛けや厚手の靴下を使ってなるべく体を冷やさないようにしましょう。

チェック 立ち仕事
接客業や製造業など立っている時間が長い仕事は妊娠初期ならまだしも、お腹が大きくなってくる妊娠中期以降はやめたほうがいいです。
お腹が重くなってくると立っているのがやっとでどこかでどこかに掴まっていないと立っていられなくなってきますのでそのような状態で仕事をする事は仕事の効率も落ちますし、周りの人に迷惑をかけてしまう事もあります。
肩こりや腰痛、むくみ、立ちくらみ、お腹の張りなども引き起こしてしまいます。どうしても続ける場合はこまめにマッサージをしたり、平らな靴を履くなどしましょう。

チェック 体を使う仕事
力仕事や長時間体を動かす仕事は流産、早産の可能性が出てきてしまうので妊娠中全期間にわたってオススメできません。妊娠月数が進むにつれて、体が重くなってきますし血流が悪くなるので妊娠前より体が疲れやすくもなり、負担がかかります。
配送などの仕事は力を使う上に運転もしなくてはならないので、かなりの負担がかかります。

チェック ストレスがたまる仕事
ストレスは万病の元と言われるほど、体へ様々な悪影響を及ぼします。ホルモンのバランスも大きく崩れ、赤ちゃんの成長にも影響を及ぼしかねません。妊婦は体力的にも精神的にも無理は禁物です。

チェック 周りの人がたばこを吸っている職場環境
職場でのたばこの喫煙を禁止している会社は増えつつありますが、まだまだたばこを吸いながら仕事をしている会社は多いですよね。
妊婦さんにとってたばこの煙は厳禁です。職場の人に周りで吸わないように協力してもらうか、配置転換をしてもらうなどしてもらいましょう。

チェック 夜勤のある仕事
医療関係やコンビニエンスストアなど夜勤の仕事がある場合。妊娠中はしっかり栄養をとって、しっかりと睡眠を取ることが大前提です。かといって昼間寝てればいいという問題でもありません。夜はしっかり寝て規則正しい生活を心がけたいもの。妊娠期間中の夜勤は避けるべきです。

通勤の方法も考慮に入れて

通勤手段妊娠中の通勤手段も仕事を続けるかを考慮する上で重要なポイントになります。

チェック 車を運転しての通勤

お腹が大きくなると、運転席に座るのも一苦労になります。お腹が邪魔になってうまくハンドルが回せなかったり、ブレーキペダルなどがある足元も見えなくなりますので非常に危険です。長時間の運転も疲れやすい妊娠中はかなりの負担になりますし、血流悪化や腰痛なども招きますので車を運転しての通勤はあまりオススメしません。家族に送ってもらうか、バスなどを使うようにしましょう。

チェック 電車を使っての通勤
通勤・通学の時間帯は避けたいもの。ぎゅうぎゅう詰めの車内で立っているのは負担がかかりますし、とても危険です。つわりがひどい場合は気分が悪くなる事も多々。車内のいろいろな臭いで吐き気を催してしまう事もあります。

チェック 自転車を使っての通勤
自転車に乗っていて、いつ何時転倒するか分かりません。妊娠期間中の自転車運転は、通勤に関わらず厳禁です。

何よりも母体の健康が第一。

母体第一このように、職種や職場環境によって妊婦さんが仕事を続けられるかどうかは変わってきます。

経済面でも出来れば続けたいところですが、何よりも母体が第一。

次のような点をまず考慮し、不都合や不安がある場合はなるべく早く産休をとるか、退職をしましょう。

チェック 医師に労働する事をとめられている
医師に仕事を止められたら速やかに上司に報告し、仕事はストップさせましょう。職場への迷惑を考えている場合ではありません。

チェック お腹が張りやすい
妊娠が進むにつれてお腹は張りやすくなりますが個人差があり、妊娠初期から張る人もいます。あまり頻繁に張るようなら仕事は避けるべきです。

チェック 微量でも出血がある
妊娠中の出血は微量であれ、良い状態ではありません。流産や早産の兆候かもしれません。

チェック つわりがひどい
つわりがひどい中で仕事をするのは自分も辛いですが、周りにも迷惑がかかってしまう場合があります。逆に仕事をしている間は気分がまぎれ、つわりも軽くなるという人もいます。

 
 
このように、仕事を続けるか?辞めるか?その時期はいつにするか?はその人の置かれている立場や体調によって左右されます。
1人で悩まず旦那さんや家族と相談してベストな方法を見つけてください。

次に考えることは「職場にいつ、どのように報告するのか」という事。報告するタイミングはとても重要です。
それについてはこちらのページ→「妊娠がわかったけど、いつ伝える?どこまで伝える?」を参考にしてみて下さい。



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