妊娠したら定期的に通う検診てどんなことするの?

定期健診イメージ妊娠の経過は人それぞれ。
何事もなく順調に進む人もいれば、赤ちゃんの成長が遅かったりお母さんが高血圧症になってしまったり…。

出産までの約10ヶ月間、定期的に赤ちゃんの成長具合やお母さんの体と心の状態を把握し、問題があったら対処してくれる検診、これを妊婦検診と呼びます。このページでは妊婦検診の受診の仕方や検診内容などについて紹介します。


妊婦検診とは

産婦人科で赤ちゃんの成長具合やお母さんの健康具合を定期的にチェックし、問題があった場合に適切に処置してくれます。

妊婦検診は受診しなくてはいけないもの?

妊婦検診は義務ではありません。
ですが、赤ちゃんの成長具合やお母さんの体の状態をみるためにとても重要なことです。
自分では気づかない病気や赤ちゃんの成長に問題があった場合も定期健診を受けることによって早期発見・早期対応が出来ますので必ず受診しましょう。
また、産婦人科には妊婦検診から出産までの長い間お世話になりますので自分に合った産婦人科を見つけましょう。

⇒病院でストレスを受けないために!いい産婦人科の見分け方

妊婦検診を受診しなかった場合の出産

妊婦検診を全く受診せずに陣痛が来てから初めて産婦人科に駆け込む方が残念ながらいます。そこでの来院を拒否されることはないものの、今までの妊娠経過が全く分かっていない為にとても危険な出産になる事は間違いありません。あかちゃんと自分自身の体の為にも妊婦検診は必ず受診しましょう。

妊婦検診を受診する流れ

  1. 妊娠検査薬で陽性反応が出たら早めに産婦人科を受診しましょう。
  2. 産婦人科で妊娠が確定し、初期流産の可能性がぐんと低くなる妊娠10週目ころにお住まいの自治体に妊娠の届出をします。
    届出の方法は産婦人科の方で説明してくれます。届出をした時に母子手帳や妊婦検診の際に使う受診券(妊婦検診費が無料または一部負担:自治体による)が貰えます。
  3. 受診券を使用し、産婦人科で示されたスケジュールに沿って妊婦検診を継続的に受信しましょう。

⇒妊娠がわかったらやること3つ
⇒母子手帳はいつどこでもらえるの?

【参考資料:厚生労働省より】
「すこやかな妊娠と出産のために」
すこやかな妊娠と出産のために
「妊婦検診を受けましょう」
妊婦検診を受けましょう

妊婦検診のスケジュール

妊婦検診は次の頻度で受診するように厚生労働省の方で定めています。

  • 妊娠23週までは少なくとも毎月1回
  • 妊娠24週以降は月に2回以上
  • 妊娠36週以降は毎週1回

このスケジュールで妊婦検診を受診するとだいたい14回になります。
自治体でもこの回数相当の受診券を発行してくれる事が多いようです。

⇒妊娠から出産までのスケジュール

働いていても妊婦検診の時間を取ることができます

勤務時間ないでも妊婦検診を受診できる事が法律で定められています。
細かな規定は都道府県ごとに異なりますので各窓口(労働局雇用均等室)に相談してみましょう。

まずはお電話を⇒都道府県別 労働局雇用均等室の連絡先はコチラ

妊婦検診で行う検査

毎回行う検査

毎回の妊婦検診で必ず行う検査を紹介します。

お母さんの検査

体重測定

【尿検査】
病院で受付を済ませた後に、病院内のトイレで採尿します。尿蛋白と尿糖を調べます。

【体重測定】
体重は減りすぎでも増えすぎでもいけません。体重の増減は厳しくチェックされます。

【血圧測定】
妊娠中に起こり得る危険な病気「妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)」をいち早く発見するために行います。正しい数値を出すために測定する際はリラックスを心がけましょう。

【腹囲・子宮低長測定】
子宮低長測定では恥骨の上端から子宮の一番上の長さを測ります。腹囲と子宮底長を測ることで赤ちゃんの発育具合、羊水の量、お母さんの太り具合などをチェックします。

【浮腫(むくみ)チェック】
妊娠中は水分が溜まりやすくなります。足のすねを指で押してむくみがないかチェックします。このむくみと血液検査、尿検査などの結果を総合して妊娠中毒症の可能性を考えます。

【内診】
妊娠初期と妊娠後期に行われます。医師が実際に目で見てチェックします。
・妊娠初期…子宮と卵巣の状態をチェックします。
・子宮頚部の長さや子宮口の開き具、赤ちゃんの下がり具合などを調べます。

【問診】
医師からの検診の結果やアドバイスを受けたり、不安や心配がないか質問されたりします。日々の生活で不安になった事や聞いておきたいことは忘れずにメモをしておいて、問診の時に医師に相談しましょう。

【保健指導】
妊婦検診の終わりに看護師さんから妊婦生活で気をつけるポイントなどのアドバイスを受けます。人気の産婦人科ではゆっくりと医師に相談できる雰囲気でない事もあります。そのような場合は看護師さんに相談しましょう。

赤ちゃんの検査

超音波検査

【外診】
医師がお母さんのお腹に手を当てて赤ちゃんの位置や姿勢や大きさ、胎動の様子、子宮の具合やお腹の張り具合などをチェックします。

【超音波(エコー)検査】
これは病院によっては毎回行わない所もあります。お母さんのお腹にプロープという器具を当てて赤ちゃんの様子をモニターでチェックします。
ほとんどの病院でその時撮った赤ちゃんの写真をくれるようです。

《エコー検査でチェックする項目》
・赤ちゃんの大きさ
・赤ちゃんの発育状態
・赤ちゃんの位置や姿勢
・胎盤の位置や羊水の量

【超音波ドップラー検査】
赤ちゃんの心臓部付近に装置を当てて、赤ちゃんの鼓動のリズムや心拍数を確認します。

妊娠期間中、一度は行う検査

毎回行う検査の他にも様々な検査があります。赤ちゃんやお母さんの状態にもよりますが、概ねどこの医療機関でも同じような内容の検査を同じような時期に行っているようです。それらをまとめてみました。

【血液検査】
血液検査は妊娠初期・中期・後期に一度ずつ行います。特に妊娠初期には様々な検査を行います。

《妊娠初期の血液検査でチェックする項目》
・お母さんの血液型
(AOB血液型、Rh血液型、不規則抗体、間接クームス)
・血算値
・血糖値
・B型肝炎抗原
・各種抗体(C型肝炎、HIV、風疹ウィルスなど)
・梅毒血清反応

【腟分泌物検査検査】
産道の感染に関連する検査です。
・クラミジア検査
・B群溶血性レンサ球菌検査
・カンジダ検査など

【子宮がん検診】
妊娠初期に子宮がんや子宮頸がんの検査をします。

【子宮頸管長測定】
子宮頚管の長さを測ることによって早産リスクの可能性を調べます。腟式超音波で調べます。

【NST(ノンストレステスト)】
予定日に近くなったら赤ちゃんの心拍数のパターンや強さを測定し、あかちゃんが元気かどうかをチェックします。

その他必要に応じて行う検査

【経口ブドウ糖糖負荷試験】
妊娠性糖尿病が疑われた時に行う検査です。所定のブドウ糖水を飲み、時間の経過と血中の血糖値との関係を調べます。

【骨盤X線検査】
予定日が近くなってもなかなか赤ちゃんが降りてこなかったり、超音波エコー検査で赤ちゃんの頭が大きいと推測されたり、お母さんの骨盤が狭い場合にはX線写真を撮ります。その結果、赤ちゃんの頭の大きさではお母さんの骨盤を通れないと判断された場合は帝王切開での出産となります。

妊娠期別 妊婦検診で相談したいポイント

妊娠期別 相談ポイント妊娠の経過とともに赤ちゃんやお母さんの体に変化が出てきます。その変化に伴って不安になる事、聞きたい事も変わってくることでしょう。不安に思っていることをずっと心に留めておくのは母体にとっても赤ちゃんにとっても良くありません。日頃不安に思っている事はメモしておいて妊婦検診の時に全部まとめて聞いちゃいましょう。
妊娠期別に相談しておきたいことをまとめてみました。

【妊娠初期】
・出産までの妊婦検診のスケジュール
・初期流産の予防法や兆候
・日常生活や食生活の注意点
・つわりの対処法
・出産場所(里帰り出産をするのか)
・可能な出産方法(無痛分娩や帝王切開など)

【妊娠中期】
・早産の予防法
・貧血や高血圧の予防法
・便秘、頻尿、痔などの予防法
・腰痛、恥骨痛、静脈瘤などの予防法
・腹帯の巻き方
・赤ちゃん用品の準備
・妊婦体操や母乳の準備
・里帰り出産の時期

【妊娠後期】
・入院に向けての準備
・おっぱいケア
・出産の兆候
・破水や陣痛が来た場合の対処法

こんな症状が出たらすぐに受診を!

次のような症状が出たら、次の妊婦検診を待たずに受診することをおすすめします。
まずはかかりつけの産婦人科に電話で相談してみましょう。

  • 過度のむくみ
  • 出血
  • 発熱
  • 下痢や腹痛、頑固な便秘
  • めまいや吐き気・嘔吐
  • 極度の不安感やイライラ感
  • 普段と違うおりもの
  • 極度のつわり、つわりによる衰弱
  • 激しい動悸
  • 胎動を感じなくなった時


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