血糖値について(平均、正常)

血糖値とは

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私たちは食物から糖分を摂っています。糖分は体内でブドウ糖に変えられて、全身の細胞でエネルギーとして使われます。通常はこのブドウ糖だけがエネルギー源になることができるので、体にとっては絶対に欠かせないものなんですね(とくに脳はブドウ糖がなかったら全く機能しません)。

ブドウ糖は血液にのって全身に運ばれていくのですが、この血液の中のブドウ糖の濃さのことを血糖値といいます。


血糖値はいつでも正常値にとどまっている

私たちが眠っている間でも体はつねにブドウ糖をエネルギーにかえて使用しています。なので、極端に血糖値が下がってしまうことはありません。さまざまなシステムが働いて血糖値をつねに正常値にとどめてくれています。

ブドウ糖の流れはこんな感じです。

①食事で取り入れた糖質は消化されてブドウ糖になり、小腸で吸収。

②吸収された糖は肝臓に流れ込んでグリコーゲンとしてたくわえられる

③空腹時には肝臓がグリコーゲンをブドウ糖に変えて血液中に放出。

肝臓が放出するブドウ糖の量と細胞がエネルギーを作るために使うブドウ糖の量が同じくらいになるように調整されているんですね。このブドウ糖の量を調整しているのがインスリンです。

インスリンはすい臓から分泌されるホルモンです。つねに少しずつ分泌されてはいるのですが、食事をしてブドウ糖が取り込まれたことをキャッチするとすい臓はすぐに必要な量のインスリンを出します。

ブドウ糖とインスリンが肝臓に流れ込むと、肝臓はブドウ糖を放出するのをストップします。そして流れ込んできたブドウ糖を取り込むのですが、肝臓を通り抜けて全身に巡っていくブドウ糖もあります。この通り抜けたブドウ糖によって血糖値が上がるんですね。

また肝臓に流れ込んだインスリンも半分は肝臓で使われ、残り半分は血液中に流れでます。

血液中にでたインスリンの働きによって、ブドウ糖は細胞内に取り込まれエネルギーに変えられ、徐々に血糖値が下がってきます。

血糖値は食事やストレス、運動などによって変動しますが、インスリンの働きのおかげでいつもある程度の範囲内で落ち着いているのです。

血糖値の正常値は

血糖値はいつでも狭い範囲内におさまってはいるのですが、食事によって変動します。空腹時は低いですが、食事をして糖分を取り込めば上がり、またインスリンの働きによって元の位置に戻るということをくり返しています。

血糖値は血液検査をすれば簡単にわかります。

血糖値の検査では、朝食をとる前の空腹時の血糖値とブドウ糖を溶かした水を飲んだ後の血糖値(1時間後、2時間後)を測ります。また採血時から過去1~2ヶ月の平均的な血糖値の状態を知ることができるHbA1c値というのを測ることもあります。

【妊娠していない時の血糖値の正常値】

食前血糖    60~100mg/dl
食後1時間血糖 ≦140mg/dl
食後2時間血糖 ≦120mg/dl
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)4.3%~5.5%

インスリンが上手く働いていない、あるいは十分に分泌されていないなどでブドウ糖の代謝に異常があると、血糖値は正常値から外れ、高い値がでることがあります。

また妊婦さんの血糖値の平均は下記の通りです。

【健康な妊婦さんの血糖値(妊娠33週頃)】

空腹時血糖値  71±8mg/dl
朝食後1時間  109±13mg/dl
朝食後2時間  99±10mg/dl

赤ちゃんにも影響をおよぼす血糖値

とくに健康になんの問題もないような若い女性であれば、普段血糖値を気にすることはあまりないですよね。でも妊娠すると血糖をコントロールするシステムにも変化が起こります。そしてその変化にうまく対応できないと、高血糖の状態が続き妊娠糖尿病を発症してしまうことも。妊娠糖尿病はママの体だけでなく、赤ちゃんにも影響をおよぼすので妊娠中はとくに血糖コントロールが大切になってきます。自分の血糖の状態をするためにも妊婦健診は必ず受けましょう。

※妊娠糖尿病とは「妊娠中に初めて発見、または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常」のこと。もともと糖尿病を患っていた人が妊娠した場合とは区別されます。



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