不妊症の検査ってどんなことをするの?

kensa3結婚してしばらくは夫婦ふたりの時間をゆっくり過ごし、さぁそろそろ子どもがほしいなと思う時期が来るかと思います。

ただやるべきことはやっているんだから自然に妊娠するだろうと思っているのになかなか妊娠しない・・・という夫婦も多いんです。

「もしかして不妊症?まさか自分たち夫婦が・・・」と戸惑うかもしれません。でもいたずらに時間を過ごしてしまうよりはまずは検査を受けてみませんか。


検査をする時期

結婚あるいは同棲しているカップルが避妊をしないで夫婦生活を持っているにも関わらず一定期間妊娠しない場合、不妊症が疑われます。この一定期間と言うのは医師によっても国によっても異なるようですが、世界保健機構(WHO)によると1年間と言われています。ただ年齢が35歳以上でしたら1年間待たずにどんどん検査を受けたほうが良いと思います。

検査を受けることへの戸惑い

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結婚して子どもを産んで育てて・・・というのがやはり一般的な道だろうと思います。しかも若いうちはとくに「不妊」と聞いても他人事に感じてしまいますよね。まさか自分が不妊で悩むなんて思っていないはずです。

現在不妊治療をしている人たちもはじめはそう思っていたはず。自分が不妊症ということを受け入れるのは難しいことです。検査を受けてそう診断されるのは怖いですよね。

でも今は何らかの形で不妊治療を受けたことのある夫婦は7組に1組はいると言われています。けして珍しいことでもなんでもないんですね。

妊娠するには年齢的なリミットもあります。手遅れになる前にまずは検査を受けましょう。そして不妊症と診断されたら早めに治療を始めましょう。治療法もいろいろありますから可能性を信じてくださいね。

男性の気持ちを再確認

カップル間で「子どもが欲しい」という気持ちに温度差があることがあります。女性はどうしても妊娠・出産をしたいと望んでいるのに、男性はそれほどではなく、子どもができたらできたで嬉しいし、できなくてもそれはそれで良いかなと思っているケースも。とはいえ妊娠・出産・子育てはふたりの問題ですから意見をきちんと伝えあって理解しあわないといけませんよね。

不妊の原因も男女ともにあります。そしてもし不妊治療をする事になったらお互いが協力、支え合っていかなくてはなりませんからしっかり話し合いをしましょう。

男性が検査を拒む場合は?

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もし女性だけが不妊症の検査を受けてなんの異常も見つからなかった場合、男性にも検査を受けてもらう必要がありますね。ただ検査をすんなり受けてくれる男性ばかりではないのも事実。「不妊症の検査を受けて欲しい」と男性に伝えても「自分は関係ない、考えたくない」と検査をすること自体を拒むという男性も多いです。自分に原因があるかも・・・と思うのが怖いのでしょう。

まずは男性にも不妊の原因があることや不妊治療をしている人たちがたくさんいることなどを知ってもらいましょう。それから「夫も検査をしないと治療ができないと医師から言われた」と言ってみるのも良いかもしれません。さらっと検査項目に精液検査もあることを伝えるのも◎。「きっとあなたに原因があるのよ!」なんて感情的にならずにあくまでも軽めに話題に出すのがポイントです。

また検査の内容を知らないために恥ずかしがっているケースも。病院へいかなくても検査ができることを教えてあげると安心しますよ。

どの病院へ行ったらいいの?

もしかしたらこの先何年もお世話になるかもしれない病院・医師選びですから慎重になってしまいますよね。自分たちが気持ちよく検査や治療を受けられるような病院を探しましょう。

チェック産婦人科?不妊専門?

もしまだ女性側が20~30代の前半でしたら近所の婦人科でもOKです。ただ30代後半以上ですとすぐに治療を始めなければならない場合もありますからはじめから不妊専門の病院やクリニックを選択したほうが良いかもしれません。

また婦人科だけでなく産科もあるところですと妊婦さんや赤ちゃんをつれたママも通院してきます。それを目の当たりにしてしまうとつらい気持ちや焦りがでてしまうことも。その場合は不妊専門のところを選びましょう。

チェック勉強会や説明会に参加してみる

不妊やその治療について説明をしてくれる勉強会などを行っている施設も増えています。施設や医師によって治療方針も異なりますから、自分たちがどのような治療法を望んでいるのかと照らし合わせることもできます。できれば夫婦で参加して情報を共有できると良いですね。

チェック通院のしやすさ

もし治療が必要となったら仕事よりなにより治療を優先させなければならない時もあります。そうなると自宅や職場からあまりにも遠いと通院が大変になってしまいます。とはいえ自宅のすぐ近所ですと、ご近所さんの目が気になるという人もいますね。

初診のタイミング

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まずは病院に電話で問い合わせてください。予約が必要なところもあります。その時に病院側から「月経周期の何日目以内に来るように」などの指示があるかもしれません。あるいは初診では問診だけで検査は月経周期に関係なくできるものだけするところもあります。

問診では現状の確認や治療への希望などをきかれます。答えられるように準備しておくと良いですね。

初診の際の持ち物や服装

【持ち物】
・健康保険証
・生理用ナプキンやおりものシート(内診をするので出血がある場合も)
・お金(2~3万円)
・検査データなど(以前に検査や治療を受けている場合)
・筆記用具とメモ帳(質問などをメモしておいたり、先生の説明を記録しておくのにも便利)
・基礎体温表(必須ではないですができれば3ヶ月ほど記録してあると◎)
・問診票(病院のサイトからダウンロードできるところも。月経周期やその様子、夫婦生活、妊娠・出産歴、性感染症歴、婦人科系の病歴などを書き込みます)

【服装】
基本的になんでも良いのですが、内診をするのでパッと準備ができるスカートがおすすめです。

女性の不妊検査【基本検査】

月経周期に合わせて検査をするものがあります。月経1日目から次の月経が始まる前日までを月経周期の1周期とよび、卵胞期、排卵期、黄体期、月経期に分かれます。それぞれ卵胞が育つ期間、排卵がおこる期間、子宮が着床しやすい状態になる期間、月経がおこる期間です。

超音波検査

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専用の超音波の機械(プローブ)を膣の中に入れ、子宮や卵巣の状態をチェックします。映像はモニターで患者さんも見ることができます。子宮筋腫などがないかどうか、子宮の形状に異常はないか、卵巣嚢腫はないかなどをみます。

また排卵日の前後にこの検査をすると卵胞(卵子を包んでいる袋)の大きさや数から排卵日の予想ができます。また排卵日の後ですときちんと排卵が行われたかどうかを確認することができます。

この検査では下半身裸になって内診台に座ります。カーテンで仕切られているので医師や看護師さんからは顔が見えないのですが、脚を大きく広げた格好はかなり恥ずかしいですよね。ただ機械自体は細いものなので痛みはほとんどありません。リラックスして受けましょう。

子宮頚管粘液検査

頚管粘液とは子宮頚部から分泌される粘液のこと。精子を子宮に送り込むための粘液です。排卵数日前に採取し量や粘性などをチェックして排卵の時期を予想すると同時に卵巣がきちんと働いているかどうかをみます。

スポイトのようなもので吸い取るだけなのでとくに痛みなどはありません。

フーナーテスト

性交後、子宮頚管粘膜の中にある精子の状態をチェックします。たくさんの元気な精子が確認できれば妊娠する確率も高いのですが、もしそうでなければ無精子症や抗精子抗体などが疑われます。

子宮頚管粘液は排卵日が一番サラサラとしていて精子が元気に運動できるようになっています。ですから医師に「◯日に検査に来るように」と指定されます。また検査の3日前からは禁欲することを勧められます。

検査する12時間前に性交しなければなりません。できれば検査の時間に近いときに性交するほうが良いので、検査当日の朝がおすすめ。とはいえそれが男性にとってプレッシャーになってしまうことも。お互い義務的になってしまうと気分が乗らないこともありますよね。ですから男性にはあえて検査のことを言わないほうが良いかもしれませんよ。

この検査では精子と子宮頚管粘液との相性がわかります。ですから結果があまり良くないからと言って精子に問題があるとは限りません。人によってはものすごいショックを受けてしまうかもしれませんが、精子はその日の体調などにも左右されるので一度の検査だけで判断はできません。

【こちらの記事も参考に】
☆不妊症の主な原因【男性編】
☆不妊症の主な原因【女性編】

抗精子抗体検査

フーナーテストであまり良くない結果が続いた時にこの検査を行います。抗精子抗体とは体の中に入ってきた精子を異物と勘違いして排除しようとする抗体のこと。血液検査でわかります。

子宮卵管造影検査

子宮内に造影剤という薬を入れ、レントゲンで子宮や卵管の様子をチェックする検査です。造影剤の広がり具合で卵管がつまっていないか、子宮は正常かなどがわかります。

レントゲンは造影剤を入れた直後と24時間後の2回撮影することが多いようです。

この検査、人によっては痛みを感じます。軽い生理痛ぐらいかなで済む人もいますし激痛を感じる人も。片方だけに痛みを感じたという人もいるようです。痛みが心配な人は麻酔などを使用できるかどうか医師に相談してみましょう。

ホルモン検査

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血液中のホルモンを調べることで不妊の原因を突き止めることができる場合もあります。妊娠に関わるホルモンは主に6つ。エストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)、AMH(抗ミュラー管ホルモン)、プロラクチンです。

ホルモンの数値は月経周期によって変化するので、それぞれの時期に測定してホルモンバランスが正常なのかどうかを診断します。血液検査だけなので短時間で終わりますが、何回かに分けて検査しなければなりません。

クラミジア抗体検査

クラミジアに感染しているかどうか、あるいは過去に感染したことがあるかどうかは治療方針を決める上で重要になります。血液検査や子宮頸管の分泌液を採取して検査します。

パートナーも一緒に検査することをおすすめします。そしてどちらかの結果が陽性であればふたりとも治療をすることになります。治療自体は抗生物質を飲むだけなので簡単です。

男性の不妊検査【基本検査】

男性の基本検査は精液検査です。精子の数や運動量などを調べます。

ただ精液検査の結果はその日の体調などによってもずいぶん変わると言われています。検査は1度だけでなく数回行うことが多いようです。そしてその結果によって治療方法を考えていきます。

精液検査の方法としては自宅で採取して病院へ持っていく場合と病院内で採取する場合があります。自宅で採取するときは病院で専用の容器をもらい男性にお願いします。採精した後1~2時間以内に病院へ持っていかなくてはなりません。また検査を行う2~7日前は射精をガマンしてもらう禁欲期間を指示される場合もあるようです。

男性にとっては自宅で採精した方が精神的に楽かなと思います。病院で採精の場合は個室に案内され、お手拭きやヘッドフォン、タブレット、テッシュなどを渡されるようです。ただ(これは病院によってもかなり差があるようですね。最新のクリニックなどはかなり配慮されているようですが、古い病院なんかですと専用の個室などはなくトイレでお願いされることも。そして専用の容器内に直接射精し、容器を小窓から検査室に提出して終了。

費用

不妊検査費用は保険が適用になるものとならないものがあります。また病院によっても金額が異なりますが初診料と基本検査料でおおよそ2~3万円かかります。病院のホームページや予約を取る時に電話で確認しておくと安心ですね。

また女性はすべての検査が一度でできないので数回に渡って行います。2ヶ月ぐらいはかかると思っておきましょう。検査がすべて終わる前に治療をスタートさせることもあります。

基本検査でわかること

これらの基本検査でわかることは排卵があるか、卵管が詰まっていないか、元気な精子があるかということだけ。排卵がきちんとあっても卵子の質が悪いかもしれませんし、精子が一定数あっても受精できるまでの力がないかもしれません。ですから基本検査でなんの異常も見当たらなかったとしても妊娠ができるかどうかはわかりません。

とはいえ検査を受けることは不妊治療の第一歩。不妊症の治療をもっとも妨げるものは不安や緊張と言われているので、まずはリラックスして気軽に検査にいきましょう



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