妊娠すると便秘になりやすいって本当?便秘の予防法は?

便秘「妊娠すると便秘になりやすい」というのは本当です。
妊娠中は便秘でなかったのに出産を機に便秘になったという人もいます。(私がそうでした。かなりの強固な便に苦しめられました(;^_^A )

ではなぜ妊娠や出産をすると便秘になりやすいのでしょうか…?
便秘を予防・解消するにはどうすればいいのでしょうか…?


妊娠すると便秘になりやすいワケ

腸内妊娠すると下のような理由から、便秘になりやすくなります。

  • 妊娠すると分泌量が増えるプロゲステロン(黄体ホルモン)が、腸のぜん動運動を抑制する
  • つわりで水分や食物繊維などが充分に摂れなくなる
  • 赤ちゃんの血液や羊水を作るために大量の水分を必要とする
  • 運動不足でぜん動運動が鈍る
  • だんだんと大きくなる子宮が腸を圧迫し、便通が悪くなる
  • 妊娠によって血流が悪くなる→体が冷える→下痢をする→腸内環境を整える善玉菌が失われ、悪玉菌が増える→便秘を招く
  • お腹の中の赤ちゃんが気になっていきめなくなってくる
  • 妊娠ストレスによりぜん動運動が鈍くなる
【まとめ】

妊娠すると…

  1. 腸のぜん動運動が鈍る
  2. 善玉菌が減り、悪玉菌が増える
  3. 便が固くなる

便秘を防ぐにはこの3つの原因を解消してあげればいいんです♪

腸のぜん動運動とは
ぜん動運動「ぜん動運動」とはミミズのように体の収縮を繰り返しながら行う移動運動の事。
腸も順次収縮を繰り返しながら腸内の老廃物を移動させていきます。
このぜん動運動の動きが鈍いと腸内に老廃物が溜まっていき、便通が悪くなり、便秘を招いてしまうんです。

出産(経膣分娩)すると便秘になりやすいワケ

「会陰切開・会陰縫合の痛みで排便時にいきめない」

経膣分娩の際、会陰部分が裂けたり切れたりするのを防ぐため、赤ちゃんがいよいよ生まれるという直前に会陰部分を切開(会陰切開)します。
切開した部分は溶ける糸なで縫合します。
この縫合によって糸がつれるような痛みが1ヶ月ほど続きます。
産後数日間は普通の椅子には座れない程の痛さです。

ですから排便の際はこの痛みと糸が切れる怖さで(切れることはありません。)殆どいきめなくなり、これが原因で便秘になる事があります。
妊娠前、妊娠中は便秘知らずだったのに、出産して初めて便秘になる方もたくさんいます。
この時出血する事があり、会陰部分の傷の影響だと思う方もいますが、硬い便によって肛門付近が切れることによる出血の場合が殆どです。

ちょっと便秘の話から逸れますが…
私は会陰縫合の痛みをコレでしのぎました♪

会陰縫合の痛みでホントに普通には椅子に座れません。
お尻の尾てい骨を左右順番に上げながら座ったり(;^_^A

私が産後大変お世話になったのが写真のようなドーナツ型の円座クッションです。
ちょうど肛門あたりだけが浮いている状態になるので座っている時にとってもラクでした。授乳用クッションを代用してもいいと思います。(授乳する時には困りますが^^)
産婦人科では下のような産褥椅子が用意されています。

円座クッション 授乳用クッション 産褥椅子
円座クッション 授乳用クッション 産褥椅子

便秘の症状

排便のペースには個人差があり、毎日出ていた人が2,3日出なければ便秘を疑いますが、常に2,3日間隔で出ている人はそれは便秘とは言いません。
自分が便秘かどうか?を判断するおおよその目安は下のようなポイントです。

  • 何日間も排便がない
  • 便意はあっても便が固くて出てこれない
  • 排便はあるが、量が少なく出切ってない感じ
  • ウサギのようなコロコロした便
  • お腹が張りを感じる
  • 便の色が普段よりも濃い

妊娠によるものか?便秘によるものか?

妊娠中はとかくお腹が痛くなったりお腹が張ったりするもので、それは妊娠によるのか?便秘のせいなのか?分からなくなりがち。

  • 「お腹の張りが強いので、産婦人科を受診しようと思い、出かける前に排便したらお腹の張りが収まったので出かけるのをやめた」
  • 「陣痛が来たと思い、慌てて病院に駆け込んだらただの便秘と言われ、便秘薬をもらって帰ってきた」

なんて話もちらほら(^^)

妊娠・便秘でお腹が張る・痛いのはお腹の中は下のような状態になっています。

妊娠による原因 便秘による原因
お腹が張る 子宮が収縮 便やガズが腸を圧迫
お腹が痛い 子宮が収縮 ・腸が収縮
・便やガズが腸を圧迫

便秘を放っておくと怖いことになる

便秘になると「お腹が重い・張る・痛い」などとても不快ですよね。
でも便秘の恐ろしさはこのような不快な症状だけではなく、体に様々な悪影響をもたらします。

諸悪の根源「活性酸素」を増やす

病の9割にも関係していると言う活性酸素。
この活性酸素を発生させるのが便秘によって腸内環境が悪化し、それによって増えた悪玉菌によるものなんです。
腸内で増えた活性酸素は血液に入り、全身に流れていくので全身で悪さするんです。
またニキビや吹き出物、シミ、シワなども活性酵素が影響していて、美容の大敵でもあります。

便秘を放っておくと…

腸内環境が悪化→活性酸素が発生→血液によって全身に→体全体に様々な悪影響を及ぼす

活性酸素によって引き起こされる病や症状
頭痛、肩こり、腰痛、冷え性、糖尿病、リュウマチ、心筋梗塞、ガン、動脈硬化、脳卒中、肝炎、腎炎、痴呆、肌荒れ、シミ、シワ、ニキビ、吹き出物、花粉症、アトピー性皮膚炎 などなど

痔になる

妊娠すると便秘になる妊婦さんが増えると同時に、痔になる妊婦さんも増えます。
痔になる原因はいくつかありますが、最も大きな原因が「硬くなった便をむりやり出そうとする」事です。
「便秘になる=痔にもなる」と思ってもいいかもしれません。

こちらも参考に⇒妊娠すると痔になる?!やっておいたほうが良いこと6つ

便秘の予防法・解消法

便秘になる原因をおさらいすると

  1. 腸のぜん動運動が鈍る
  2. 善玉菌が減り、悪玉菌が増える
  3. 便が固くなる

の3つでしたよね。

ここからはそれぞれの原因別に解消する方法をご紹介します。
まだ便秘になっていない妊婦さんも予防の意味で参考にしてみて下さい。

1.腸のぜん動運動を活発化させる

体を動かす

1日30分歩くのが理想です。
お腹を時計回りにマッサージしたりウエストをひねるだけでも効果的。
つわりで気分が悪い時やお腹が張っている時は無理はしないように。

「不溶性」食物繊維の豊富な食品を摂る

便秘に良いとされる食物繊維ですが、水に溶ける水溶性のものと、水に溶けない不溶性のものがあります。
それぞれ違う効果をあらわし、不溶性の食物繊維はそれ自体が水分を含んで膨らみ、腸内の腸壁を刺激することによってぜん動運動を活発化させます。

【不溶性植物繊維を豊富に含む食品】

  • 豆類(大豆、あずき、いんげん豆など)
  • 穀類(玄米、そば、トウモロコシなど)
  • 芋類(里芋、さつまいもなど)
  • キノコ類(シイタケ、えのき茸、きくらげなど)
  • 野菜類(かんぴょう、筍、モロヘイヤなど)
  • 木の実類(アーモンド、ごま、ピスタチオなど)
  • 野菜類(かんぴょう、筍、モロヘイヤなど)
  • オレイン酸を多く含む食品(オリーブオイル、アボカドなど)

※不溶性植物繊維を豊富に含む食品は摂り過ぎると便を硬くしてしまうというデメリットもあるので必ず水分も一緒に摂りましょう。

毎朝トイレに行く習慣を付ける

毎朝、便意を感じなくてもトイレにいって座る習慣をつけましょう。続けていくうちにトイレに行くとぜん動運動のスイッチが勝手に入り、便意を催すようになってきます。
トイレの時間が決まっていなく、昼間や夕方に便意を催すことになった場合、外出中で我慢してしまう事もありますよね。便意を我慢する事は便秘につながります。
これを避ける為にも朝の排便習慣を身につけましょう。

朝起きてすぐに冷たい水を飲む

朝起きて胃が空っぽな状態に冷たい水を飲むと、次のようなステップを踏んでぜん動運動が活発化します。

空っぽの胃に水が入ると…

刺激を受けた胃は脳へ信号を送る→脳から大腸へ便意を起こすように命令→大腸がぜん動運動を始める

カルシウムやマグネシウムを摂る

カルシウムやマグネシウムもぜん動運動が活発化させる働きを持っています。
これらを含む食品やサプリメントを摂るもの便秘解消に効果的です。

【カルシウムを豊富に含む食品】
魚介類、乳製品、豆類、野菜類など

【マグネシウムを豊富に含む食品】
豆類、海藻類、木の実類、乳製品など

便秘解消のツボを押す

百会のツボ便秘解消に効くツボを押すのも一つの方法です。中でもぜん動運動を活発化させるツボもいくつかありますが、中でも最も気軽に押せるツボを一つ紹介します。

【百会(ひゃくえ)のツボ】
頭のてっぺんにあるツボです。
こぶしや指先で軽く小刻みにたたくだけです。
ふと思いだした時に軽くたたいてみてください。

ウォシュレットで肛門に刺激を与える

腸だけでなく、肛門に刺激を与えるとぜん動運動が活発化されます。ウォシュレットで肛門に刺激を与えることも便秘予防の1つの方法です。

ストレスを溜めない

腸の働きと自律神経には下のように深い関わりがあります。

・ストレスが貯まる→交感神経が優位に働く→ぜん動運動が鈍る
・リラックスする→副交感神経が優位に働く→ぜん動運動が活発化する

妊娠中は何かとストレスが溜まりがちですが、なるべくリラックスを心がけ、ストレスを溜めない・発散させるようにしまよう。
たっぷり睡眠をとるだけでもストレス発散になります。

2.善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす

腸の中には約100兆個、種類にして100種類以上もの腸内細菌がいます。
腸内細菌の中でも腸にとって嬉しい働きをしてくれるものを善玉菌、悪さをするのを悪玉菌といいます。
善玉菌の代表格が乳酸菌やビフィズス菌。
悪玉菌の代表格が大腸菌やウェルシュ菌。

便秘を防ぐには出来るだけ「善玉菌を増やす食品を食べる」そして「悪玉菌を減らす食品を食べる」ことが大事なんです。

善玉菌が豊富な食品を摂る

善玉菌を豊富に含む食品を摂れば、腸内の善玉菌を増やすことが出来ます。

【善玉菌を豊富に含む食品】

  • 発酵食品(漬物、納豆、味噌など)
  • 乳製品(ヨーグルト、チーズ、牛乳など)
善玉菌の「エサ」となる食品を摂る

善玉菌は生きています。善玉菌が元気に活動する為にはエサが必要です。そのエサとなるのがオリゴ糖やグルコン酸です。

【オリゴ糖を豊富に含む食品】

  • 野菜類(タマネギ、キャベツ、ジャガイモなど)
  • 豆類(大豆、納豆など)
  • はちみつ、バナナ

【グルコン酸を豊富に含む食品】

  • 発酵食品(酢、味噌、納豆など)
  • 豆類(大豆、納豆など)
  • はちみつ
悪玉菌を殺す納豆を食べる

悪玉菌を殺す有難き働きを持っているのがズバリ納豆に含まれる納豆菌です。納豆菌が減ると善玉菌が住み易い環境になるので善玉菌が増殖する効果も期待できます。

3.便を柔らかくする

「水溶性」食物繊維の豊富な食品を摂る

水溶性の植物繊維は水に溶け、腸内ではゲル状になっています。便を柔らかくしてくれると同時に有害物質を抱え込んで排泄してくれる働きもあります。

【水溶性植物繊維を豊富に含む食品】

  • 海藻類(わかめ、昆布、ヒジキ、寒天など)
  • 果物類(バナナ、ゆず、キンカン、レモンなど)
  • 野菜類(オクラ、ゴボウ、エシャロットなど)
  • こんにゃく、納豆、味噌など
  • オレイン酸を多く含む食品(オリーブオイル、アボカドなど)
水分をこまめに摂る

水分をこまめに摂ると、便が柔らかくなるので効果的。
ただ、あまり冷たい水で下痢を引き起こしたり、冷え性を悪化させる心配もあるので、そのような場合は白湯を飲みましょう。
また、便が柔らかくなるからといって大量の水を飲みすぎると血液中のナトリウムが薄くなる「水中毒」を起こしてしまう危険があるのであまり無理をして飲みすぎるのもよくありません。

便秘の予防は無理せず出来る範囲で

このように、便秘を予防・解消する方法はたくさんありますが、あまり神経質になったり「あの方法も、この方法も」になると返ってストレスになってしまいますから自分が出来る範囲でやってみましょう。

では、最低でもこれだけはやっておこう!という事を簡単にまとめてみます。

  • 1.適度に体を動かす
  • 2.毎朝トイレに座る
  • 3.納豆、バナナ、ヨーグルトを積極的に摂る

便秘予防
この3つだけ、心がけてみてください。これだけで腸の調子が良くなるはずです♪

病院で便秘薬をもらうのもアリ

妊娠中・出産後の便秘はよくある事なので、便秘があまり辛かったり、便秘予防がストレスに感じる場合はかかりつけの産婦人科で下剤などの便秘薬を処方してもらいましょう。
便秘薬としては便を柔らかくする薬、腸を刺激してぜん動運動を活発化させる薬などになりますが、どれも妊婦さん、授乳中のお母さんでも大丈夫な薬ですので安心して飲みましょう。



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